★ 30年後の本棚について
パソコンやスマートフォンの画面の中で
気軽に読むことができるという「電子書籍」。
みなさま、もう利用されてますか。
小説だけではなくて、
漫画や写真集の「電子書籍」も人気があるのだとか。
この「電子書籍」の出現によって
「30年後に紙の本や文字情報は全部なくなってしまう」と
ソフトバンクの孫社長は話しているそうです。
たしかに、「電子書籍」には魅力的なところが
いくつかあると思います。
「重たい本を持ち歩かなくてすむので便利」とか、
「紙の原料の森林保護につながりエコ」とか、
「本よりも安く購入できて経済的」とか。
そして、そして、ですね、
「保管スペースが省けて部屋が広くなる」といった
メリットも言われています。
うーむ、困りました・・・。
オーダー本棚はウチの自慢の一つです。


電子書籍が増えれば
本を買う人が減ってしまうではありませんか。
すると本棚を買う人も減ってしまう可能性が……。
「本棚ってなあに?」なんてことを子供が
そのうち無邪気に質問する未来が
やってきてしまうのでしょうか。
けれどもですね、冷静に考えると
「電子書籍」はウチの天敵ではなさそう。
「本」棚とはいっても、ご注文くださるお客さんたちが
実際に収納するのは本だけではないからです。
思い出のつまった写真立て、
大切な趣味のコレクション、

お土産にいただいた置物、
ちょっと置き場に困った小物、など。
部屋の中にやわらぎのようなものを与えてくれるモノたちが
本と一緒に棚に置かれているんですよね。
お客さんの家族の個性が、そこに表れたりして、
本棚にいい雰囲気が醸し出されていくんです。


じつは私、枝久保は意外と本好き人間であります。
気になる本があればすぐにアマゾンで買っています。
ただ、届いてもすぐ箱を開封しないせいか、購入したことを忘れて
同じ本をまた買ってしまうなんて経験が少なくありません。
本棚に並べてみて初めて「ありゃあー」と気付いたりするわけです。
「電子書籍」の場合は気付くこと、できるのでしょうか。
店長:枝久保剛